オーストラリアの伝説のクリケット選手 レイ・ブライト氏レイモンド・ジェームス・ブライト氏(1954年7月13日生まれ)は元オーストラリアのテスト&ワン・デイ・インターナショナルクリケッターです。ブライト氏はその輝かしいキャリアを平均32.08、471のウィケットと2センチュリーという成績で幕を閉じました。1987年~1988年の現役生活を退いた後、ブライト氏はビクトリア州チームの選手選抜委員を務め、いくつものコーチ経験も積みました。
レイ・ブライト氏は、当団体のチャリティイベント、スポーツ・エクストラバガンザ2006に参加するセレブリティゲストの1人です。スポーツ・エクストラバガンザでは、スポーツ・セレブリティによる病院への慰問、祝宴、ゴルフデイ、クリケットマッチなどが行われます。以下、来日を前にタイラー基金の共同創立者、マーク・フェリスがレイ氏に行ったインタビューです。
引退後はどんなことをされていたのですか?
今でもクリケットに関っています。現在はビクトリア・ブッシュレンジャーズの選手選抜委員と、約2年ごとに行われるワールドカップに向けて様々な年齢層を見つつ、国のアンダー17、そしてアンダー19のプログラムの選抜委員も務めています。また、スピナーのコーチとしてビクトリアでアンダー19チームも手伝っています。そしてブリスベンのアカデミー・オブ・エクセレンスの仕事もしています。そうです、未だにアクティブにクリケットに関っているんです。まだ私の人生の一部ですよ(笑)!!
現役時代、誰が一番の打者でしたか?
そうですね、6人います。ジェーヴド・ミアンダッド、ザヒール・アッバス、アラン・ボーダー、クライヴ・ロイド、サー・ヴィヴ・リチャーズ、そしてイアン・チャッペルです。あとデヴィッド・ガウワーもですね。この選手たちにボールを投げるときはいつでも彼らのバットの中心に当てることが出来たんですよ。
あなたは1986年のマドラスでのタイドテストマッチで、5-94を奪って、重要な役割を果たしましたよね。特にファイナルが終わったとき、どのようなかんじだったのか教えていただけませんか?
ええ。グレッグ・マシューズと私はセカンドイニングでそれぞれ5つのウィケットを獲得しました。間違いなくこれまでの試合で最もスリリングな試合の1つでした。よく記録されていますが、暑さと湿気という点ではそれはもう最悪のコンディションの中でのプレーでした。全体的には前年、オーストラリアでインド相手に戦ったシリーズの後続となる熱戦でした。全体を通じてとても緊張感のあるシリーズでした。実は誰もファイナルの結果が出るまでどちらが勝ったのかわかっていなかったんです。しかし間違いなく素晴らしい試合でした。
今度行われるThe Ashesシリーズに関してはどう思いますか?
イギリスがベストコンディションで望めれば良いなと思っています。ヴォーガン、ジョーンズ、フリントフが出られないとなれば、明らかにオーストラリアの方が優位に立ちます。彼らは間違いなくイギリスの主要プレーヤーですからね。もしシェイプやフォームといった点で万全のコンディションでなければ、The Ashesではオーストラリアが勝つかもしれません。昨年は素晴らしいシリーズでした。多くの選手のおかげでもう少しでシリーズに勝てるところでした。オーストラリアはこれで目が覚めて、今度はホームということもあって、勝つに違いないと思いたいですね。しかしイギリスも現在の調子を見ると準備万全のように見えますね。
ODI(ワン・デイ・インターナショナル)での’6’についてお聞かせください。
ODIで’6’を打ったことは覚えていないんですが、テストでは2を打ちました。
cricinfoに確認する前に、まずはそのときのことについてお聞かせいただけませんか。
タイドテストのときでした。ラヴィ・シャストリからのミッドウィケット越しの一打でした。私は空中で1を打とうとしてたんだと思います。そのくらい疲れていたんです。しかし何とかカラチでパキスタン人のレッグ・スピナー、アドヴル・カディール相手に6をスイープすることが出来ました。それが6つのうち私が覚えている2つです。
話は変わりますが、日本についてはどんなことをご存知ですか?日本のクリケットについてはいかがですか?
2人の息子は日本で野球をし、毎年開催されているアンダー12の軟式野球の試合にも出場したことがあります。そのため、私も少しだけ知っています。しかし日本のクリケットと言えば、リチャード・レイドラーでしょう。彼は群馬からチームを率いて出場し、私たちの息子がプレーしているローカルのクリケットクラブ、バーモント・サウス相手に10点を奪取したんです。彼は最終的に日本チームでプレーしたので、私の息子はアンダー14の試合で日本代表を務めたということになりますね(笑)!!
最後にレイさん、あなたは未だにオーストラリアの様々なチームの選手選抜やコーチングに関っていらっしゃいますが、チャリティの仕事をする時間はあるのでしょうか?
毎年、15年間に渡って、多発性硬化症の方々のためにゲームを行っていました。私は12回出場したと思いますが、このように時たま行われるチャリティマッチに出場出来るのは大変光栄です。ただ、最近ちょっと私も年を取ってきましたけどね(苦笑)。
本日はお時間ありがとうございました。来月またお会いしましょう。
どうもありがとうございます。楽しみにしています。