2011年10月7日

Metpodメトロポリス出演

2011年10月7日、タイラー基金の理事長キンバリーと副理事長のマークが “Metpodメトロポリスのポッドキャスト”に出演、シャイン・オン!ソングスが紹介されました!タイラー基金を昔から応援してくださっている カミサミ・コングさんのご協力によるものです。

ポッドキャスト(英語)はこちらからダウンロードできます。 (Download MP3, 19.7 MB)

 


 

コング: 今日のメットポットは、アルバムCD『シャイン・オン!ソングス』を制作したタイラー基金の方にお越しいただきました。キム、メッドポットへようこそ!!

キム: こんにちは。お招きいただけて嬉しいです!

コング: こちらこそ!出演していただいてありがとうございます。

キム: この放送、好きなの。

コング: 今日はハンサムな紳士がお隣にいますね。お名前は?

キム: マーク・フェリス。私の夫です。

コング: マーク、来てくれてありがとう!

マーク: 呼んでくれてありがとう。嬉しいよ。

コング: 二人ともようこそ!この間会ったとき、あなたはタキシード姿でステージにあがってオークショニアをやっていたね。

マーク: 私はなんでもこなす才能のある男だって言いたいところだけれど、実際はそんなに出来ないのにやらなきゃいけないこともあるんだ。オークションニアもそうで、なんとか頑張ってやりました。でも楽しかったですよ、本当に。

コング: いい仕事してたと思いますよ!本職かと思いました。

マーク: ありがとうございます!実は、今回が初めてではなかったんです。以前、タイラー基金と他の団体合同のチャリティーオークションでやったことがあり、やってみたら楽しかったんです。そういうことをするのが好きですね。

コング: それに、お子さんを応援するのがお好きでしょう、お二人とも。キム、どうしてお子さんを応援するのが好きなのか説明してもらえる?

キム: そうですね。実は私たち自身が息子を6年前にがんで亡くしているんです。それで息子の生きた証にとタイラー基金を立ち上げました。自分たちが立ち向かってきたのと同じように病気で辛い思いをしているお子さんやご家族を支援するためです。日本のNPO法人として、北は北海道から南は九州まで全国13の病院(放送当時)で活動しています。

コング: 素晴らしいですね。そしてそのお子さんたちを支援するためにこの新しいアルバムを制作されたということですね。マーク、アルバムについて説明してもらえます?

マーク: もちろん! タイラー基金での私の役割は寄付金を集めることです。いつもご支援してくださるスポンサー様がたに毎回寄付金をお願いするよりも簡単に寄付金を集められる方法があれば、と思いついたのがこのCDです。私の家族もみんな音楽が好きなんです。キムともよくハモったりします。数年前にティム・ライスという英国出身の素晴らしい作詞家と、アラン・メンケンが楽曲を2曲タイラー基金に寄贈してくれました。それが原動力となりました。この楽曲を使って何かしたい、絶対に意味深いものになるだろうと。結局アルバムにたどり着いたわけです。

コング: なるほど。ところでティム・ライスについて教えてください。”サー”の称号を持つティム・ライスですよね?

マーク: そうです。ティム・ライスは本当に英国紳士です。何回も私たちのもとを訪れてくれて、チャリティイベントにも出席してくれました。70年代初めにはアンドリュー・ロイド=ウェバーと『ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』や『ジーザス・クライスト・スーパースター』で一緒に仕事をし、後に『ライオンキング』などの作品も作り出しました。

コング: もちろん今回のシャイン・オン!ソングスCD制作にも関わっているんですよね?

マーク: ティム・ライスには2曲の歌詞を寄贈していただきましたが、そのうちの一曲が今回のアルバムCDに収められています。もう一曲は次のアルバムに取っておきたいんです。

コング: ここでちょっと1曲聴いてみたいですね!どの曲が良いですか?

マーク: では『Play With Me』で。

コング: どのような曲ですか?

マーク: 『Play With Me』 は、私が書いた曲です。タイラーの兄、ナタリーのことを考えながら書きました。

キム: タイラーの”姉”よ。

マーク: 失礼。僕はときどき性別をまちがえるよね。

キム: そうね!

マーク: ナタリーははつらつとした10歳の女の子です。私がこの曲を書いた時、まだ7歳でした。そのころの彼女が大好きだったことや、めまぐるしい彼女の日常を頑張って乗りきっていく様子を書きました。ロサンゼルス拠点とするビッグ・ファット・バンドというビッグバンドが参加しています。「ファット」の綴りは P-H-A-Tと書くんです。20人の生粋のジャズ・ミュージシャンたちで、 素晴らしい演奏だよ!!

コング: それでは曲を聴かせてもらいましょう。『Play With Me』です。

[ ♪ Play With Me]

コング: すばらしいね!マーク、本当に君がこれを書いたの?歌っているのは誰?

マーク: この曲はアンバー・リリーという才能あふれる歌手が歌っています。実はまだ14歳なんです。カリフォルニアで活動していて、ラジオ・ディズニーで人気アーティストとなりました。すでにシングルCDやアルバムも出しています。こんなに前途有望なアーティストが私たちのアルバムに参加してくれて嬉しいです。

コング: 参加アーティストたちの様子が見られるようだけど。キム、君がビデオを送ってくれたんだよね?

キム: ええ!アルバム全体のビデオもあるし、それぞれの楽曲のミュージックビデオも順次流していきます。

コング: ビデオはどこで見られるの?

マーク: 私たちのウェブサイト”shineonsongs.org”で見られます。 YouTubeにチャンネルも持っているので、そこでも見られます。アーティストの映像は一度に全部はアップしません。時期を選んで段階的にアップしたいんです。 また、タイラー基金のウェブサイト”sokids.org”でも見られますよ。

コング: なるほど。このCDは子どもたちのために作られて、売上はタイラー基金によって子どもたちのために使われるんですね。具体的な用途は?

マーク: そうですね、まず申し上げたいのは、CDの売上の100%がタイラー基金へ入るということです。このアルバムは、参加アーティストたちと個人からの寄付金で成り立っています。アーティストたちは無償で参加してくれました。したがって、すべての収益がタイラー基金へ入り、タイラー基金のさまざまなプログラムのために使われます。キムが言ったように、現在タイラー基金のプログラムは日本全国14の病院で行われていて、これからもっと増やしてゆくつもりです。タイラー基金には、子どもたちと直接接して仕事をしているスタッフがいます。被災した東北地域でも活動しています。東北は今大変な状況になっていますから、注力していかなければなりません。
このように、すべての収益金がタイラー基金を通して子どもたちのために使われます。

コング: 分かりました。ところで、もう一人有名な歌手が参加しているね。マキシ・プリーストにはどうやって参加してもらったんだい?

マーク: ニック・ウッドという友人がいてね、 日本で Syn という音楽プロダクションを持っています。 彼が7年前にマキシ・プリーストと一緒に仕事したんです。マキシに頼み込んでアルバムに参加してもらうのは大変でしたよ。ぜひ歌を聴いてほしい。 彼はこの曲に情熱を持って、ぜひ参加したいと言ってくれました。ラッキーなことにマキシはビルボードライブで数週間前にこの曲を歌ってくれたんです!そのときの演奏をビデオに収めることもできました。 ぜひ聴いてほしいし、ビデオも見てほしい。

コング: なるほど。キム、その曲を紹介してもらえるかい?

キム: ええ。この曲は『African Sky』という題名で、マキシ・プリーストが歌っています。マークの書いた曲で、彼の故郷をイメージした曲です。

コング: さっそくかけてみよう! マキシ・プリーストで『African Sky』。

[ ♪ African Sky]

コング: マキシ・プリーストで『African Sky』でした。この曲もマークが書いたのかい?

マーク: そうです。これはとびきり陽気な歌というわけではありませんが、アフリカにいた時の記憶から明るいことをピックアップして書きました。

コング: キムが「マークの故郷」と言っていたけれど、マークは南アフリカ出身?

マーク: ええ。高校生の時ジンバブエにいました。それから大学も南アフリカでした。ほとんど南アフリカで育ったんです。

コング: 曲作りを始めてどのくらい?

マーク: ええと…

キム: 彼に会った頃からだから、かれこれ19年よ!

マーク: 曲作りは昔から好きだったんだ。教えるのはあまり性に合わないけど、とにかくリスナーのみんながこのアルバムを買ってくれたら嬉しいです。

コング: 楽器は?

マーク: ピアノはそこそこ。曲作りはピアノでやります。アイデアをまずピアノで形にしてゆくのが好きです。

コング: 東北の子どもたちも参加しているね!これは?

マーク: タイラー基金は4,5か月前から定期的に東北の被災地を訪れ、子どもたちと直接交流して心のケアを行っています。このような状況で、子どもたちのみならずみんなを勇気づける詩、『雨ニモマケズ』をベースにした曲を作りました。そして、東北の大船渡の小学校の子どもたちに合唱で参加してもらい、リードボーカルは日本人アーティストRie fuにお願いしました。小学校での150人の子どもたちの合唱録音風景など、ビデオ映像も素晴らしいものがとれました。

コング: 曲名はなんといいますか?

キム: 『Who I Want To Be』です。

コング: そして、これもマークの作品ですか?

マーク: ええ。この曲を作るのも楽しかったですよ。

コング: さっそく聴いてみよう!タイトルをもう一度!

マーク: 『Who I Want To Be』

[ ♪ Who I Want To Be]

コング: 今日はタイラー基金によるアルバムCD「シャイン・オン!ソングス」をお届けしています。さて、アルバムですが、とても美しいジャケットですね!誰がこれを?

マーク: ラッキーなことに友人のトニーとエリオット、オーストラリアのパースで活動している二人に頼みました。Williams-Woolfという制作会社で、彼等はとてもすぐれたデザイナーです。 タイラー基金がサポートしている小児がんの患者が描いた絵などを取り入れて、素晴らしいジャケットにしてくれました。本当に目を惹くデザインです!

コング: まさに! ゴージャスだね!子どもたちがこの絵を?

マーク: 子どもたちが描いた絵を、Williams-Woolfが美しいデザインでジャケットに仕上げたんだ。

コング: YouTubeで公開されているビデオも見ましたが、クオリティの高いプロフェッショナルな仕上がりになっていますね。

マーク: 常にタイラー基金をサポートしてくれているダンカン・マッキンタイヤと彼の会社SAI (Struggling Artists International )も、今回のアルバム制作に多くの力を貸してくれました。単なる映像制作面のサポートにとどまらず、私たちの伝えたいメッセージをわかりやすく素敵な形でコミュニケーションできるようビデオを作ってくれました。

キム: 彼らには数年前からお世話になっていて、タイラー基金のいろいろな面でサポートしてくれています。

コング: アルバムをもう一枚出したいということですが、テレビやコンサートなど何か予定していますか?

マーク: コング、一度にできるのはひとつのことだけだよ。アルバムを出したばかりだから、これからプランをつくらなくてはならない。 パブリシティプランは今考案中です。アルバム関連のグッズも作ったんだ。2012年用のカレンダーや、Tシャツ、グリーティングカードやペンなども販売しています。シャイン・オン!ソングスは、単なるアルバムではなくて、長期的な視点にたって、ブランドとして育てていきたいんです。 新しいアルバムももちろん出しますが、まだ時期は未定です。

コング: 長期的なプランということだけれど、将来的に東京を離れるということは計画してないんですね?福島県からの放射能の問題などがありますが、そのあたりはいかがでしょうか。

キム: 東京に住んで、もう22年になりますし、タイラー基金は設立して6年になります。これからも今まで通り東京で活動し続けてゆくつもりです。子どもたちを支援し続けるために寄付金を出来る限り集め、タイラー基金のプログラムを展開していきます。

コング: なるほど、分かりました。さて、番組もそろそろ終わりに近づきました。マーク、何か言い残したことはあるかい?

マーク: いいや、全部話したよ!リスナーの皆さんがアルバムに興味を持ってくれて私たちのことを応援してくれることを願っています。

コング: キム、シャイン・オン!ソングスのURLを教えてもらえるかい?

キム: www.shineonsongs.org/ja/.

コング: このウェブサイトでアルバムCDが購入できるそうです。アルバム全曲もしくは一曲ずつのダウンロード購入も可能です。

マーク: アルバム全曲もしくは一曲ずつのダウンロードと、パッケージCD、どちらも購入できます。

コング: 最後にCDの参加アーティストの名前を全部言ってくれるかい?

マーク: 注目してほしいのはジュリアン・レノンなんだ。彼は『Children of the World』という楽曲を歌ってくれたんだ。

コング: ジョン・レノンの息子?

マーク: そう!ジュリアンは本当にサポートしてくれて、ニック・ウッドとも一緒に仕事をしたことがある。マキシ・プリースト、ビッグ・ファット・バンドとアンバー・リリーはすでにお話しました。マンディ満ちるについても伝えておきたい。彼女は日本とアメリカを行き来して、今はアメリカを拠点にしていますが、曲を自分のものにして彼女らしい歌にしてくれました。 ウェンディー・パーは『スラムドッグ・ミリオネア』という映画の音楽を担当した人です。ニューヨークでレコーディングしたのですが、とても美しい歌声で歌ってくれました。ティンカップ・ジプシーはナッシュビルを拠点とするカントリー系のバンドです。独特で素敵なスタイルの音楽をやっています。このアルバムでは2曲歌ってもらえて、とても光栄です。

コング: 全曲わが子のように思えるだろうけれど、あえて一曲おすすめを選ぶとしたら?

マーク: 今私たちが座っている場所、東京は世界の北半球にあって、夏ももう終わりに近づいています。あえて選ぶなら、『Summer is Over』という曲かな。3年前のちょうど今頃の時期、夏から秋に季節がうつろい、やがて冬が訪れる、という時期に私が書いたものです。 ティン・カップ・ジプシーが歌っていて、素晴らしい仕上がりになっています。

コング: ではキム、曲の紹介を!

キム: それでは、ティン・カップ・ジプシーの演奏、マーク・フェリス作詞作曲の『Summer is Over』 を聴いてください。

[ ♪ Summer Is Over]

コング: 発売中のニューアルバム「シャイン・オン!ソングス」からマーク・フェリス作詞作曲の『Summer Is Over』をお届けしています。マーク、キム、今日はMedPotに来てくれてありがとう!

キム: CDを紹介する機会をありがとう、コング。

コング: 日本と世界の皆さんに、メッセージをどうぞ。

マーク: シャイン・オン!ソングスにはとても手ごたえを感じています。素晴らしいアルバムを作ることができました。これからもサポートしてくださるよう、よろしくお願いします。

コング: キム・フォーサイス、マーク・フェリスをお迎えしました、どうもありがとう!

キム: ありがとう、コング!

マーク: コング、ありがとう!