2008年11月1日

ジュリアン・レブレイ

Julien Leblay
縁の下の力持ちという言葉は、実質的でありながら目に見えない貢献をしてくれる人に使われる言葉ですが、タイラー基金にはそのような人がたくさんいます。今月はその中でもジュリアン・レブレイを取り上げます。ジュリアンのことを考えると、まさに”縁の下の力持ち”という言葉がすぐに頭に浮かびます。目に見えないところで、ジュリアンは疲れを知らず、効果的に、効率的に、私たちの情報技術に関するニーズに応えて、ボランティアで仕事をしてくださっていました。

ジュリアンにそのことを言うと、謙遜して「基本的にウェブマスターの仕事をしているだけだよ」と言いますが、彼がした仕事は全くそれ以上のものでした。ジュリアンに関しては、マークフェリスによると「彼は基金のために本当に類い稀な仕事をしてくれました。とくにウェブサイトに関してです。ジュリアンはオンライン登録システム、(これによって私たちはイベントに登録した人たちを記録することができました。)ニュースレター配信、(1万人以上の人に届けられています)そして先日760万円の寄付を集めることができた東京シャイン・オン!マラソン・チャレンジでの寄付システムまでを開発してくださいました。また、イベントがあった際、事務局としてゲスト対応も手伝ってくれました。驚くべきことに、彼はこれらを、とても忙しい自分の普段の仕事に付け加えてやってくれていました。」

私たちはジュリアンに悲しいさようならを言わなければなりません。彼は故郷フランスに帰る準備をしているからです。「私はフランスのブリタニーに生まれ、モンサンミシェルとサンマロのあたりにある、小さな街と心地の良い田舎の間で育ちました。私はアビニョンで勉学を修め、ヨーロッパ、カナダなど様々な場所で仕事をしました。そして婚約者が日本で勉強を終了するところだったために3年前に日本に来ました。」ご近所づきあいが密で、町の雑貨屋では顔も名前もお互いが知っているような小さな町で育った彼は、通勤時間が長くなるにもかかわらず、埼玉に住むことを選びました。埼玉には200万人の人口がありますが、ジュリアンは「埼玉はのんびりしているし、小さくて、家族志向だと思います。私は田舎の雰囲気に慣れているので、近いものを感じました。」

ジュリアンは自分の分野である、言語技術とコンピュータのより高度な勉強をするためにフランスにもどります。彼によると、その言語技術とは「言語学とコンピューターサイエンスの間の学問です。多言語の環境、転写、索引、動画ファイルでの情報検索など様々なものに適応できます。」彼の知識と経験はアセンダントビジネスソリューションズの従業員と、そしてジュリアンがアセンダントに入社する1か月前に設立されたタイラー基金にとって情報技術のニーズを埋めるカギでした。ジュリアンは「基金がかかわっている子どもたちには一度も会ったことはありませんが、大変な状況にあるご家族を助けることにつながる仕事をしている、と考えることはとても素晴らしいことでした。自分の家族が深刻な病気にあるとき、助けてくれる人が周りにいるということの価値は、私はよく知っています。」

彼は趣味として、日本の伝統楽器、和太鼓を楽しんでいます。彼はそれが「体全体を使い、遊びの要素もたくさんあるので」楽しいとのこと。また水泳やハイキングもやっています。「私は日光や那須のあたりが好きです。このあたりはほとんどの場所を見て回る訪れる機会がありました。男体山がお勧めです。富士山のように登るのは大変ですが、頂上からの眺めはただただ感動的で登るだけの価値はあります。」そしてもちろん、タイラー基金へも自分の時間を費やしてくださいました!「タイラー基金のために働くのはとても楽しいです。もちろん自分のお金を寄付することも大きなサポートですが、イベントを手助けすること、基金の活動に自分の時間を割くこともとても大きなサポートです。日本やその他各国からの国際的な視野を持った人々に出会える場所でもあります。自分自身が実際にそのような経験をするまではなかなかチャリティーの恩恵などはわかりません。ここで働いている間、それがいかに重要なのかがわかりました。フランスにもどりますが、私は今後も非営利活動への参加をし続けたいと思っています。私はみなさんにトライしてみることをお勧めします!」

これは最後のさよならではありません。ジュリアンはタイラー基金を今後もサポートし続けてくださるとのことです。ジュリアン、勉強を頑張ってくださいね!そしてスターボランティアをありがとうございました。ジュリアン、シャインオン!