2009年12月1日

シャイン・オン!ニュース 2009年12月

タイラー基金サポーターの皆様、こんにちは!

2009年、師走がやってきました。あっという間ではありませんか?タイラー基金にとっては、数々の新しい構想、新しいプログラム、素晴らしいイベント、熱心なボランティアの皆様、寛大なサポーターの皆様のお陰で、素晴らしい年になりました。今月は、私達の特別な セラピードッグ 、ベイリーの来日、 ドッグトレーナーからの視点特別な別れスペシャルイベント 、来年の シャイン・オン!マラソンチャレンジ 、そして、今月のスターボランティアの ダンカン・マッキンタイアさん 、スポンサースポットライトでは ヒルトン東京 、そしてタイラー基金を 支援する様々な方法 についてお届けします!

22ヶ 月間アメリカでトレーニングを積み、その期間中5ヶ月間はアメリカの小児病院で過ごした、2歳になるイングリッシュ・クリーム・ゴールデン・レトリーバー のベイリーが東京に到着し、フルタイムで静岡県立こども病院で働き始めました!「彼と病院内に入り30秒経つか経たないかの間に、誰もが彼を愛撫したがり ました。」と、タイラー基金理事長の キム・フォーサイス 。タイラー基金の、小児科看護師から犬のハンドラーに転じた 森田優子 よ り、早くもベイリーの心温まる様子をお伝えします。「昨日、私達(ベイリーと森田)が、手術後自分で動けなくなっていた子を訪れましたが、その子はベイ リーを触ろうと必死に近寄ってきて手を伸ばし、ついには自分の力で起き上がってしまいました!これにはご家族、医師も大変驚いていました!!他にも、普段 は集団の中に入らない子がベイリーを囲む輪の中に入って来たり・・・。1週間で、ベイリーは人間にはない、ベイリーにしかないすばらしい力を持っているこ とを実感しました。

セ ラピードックの効果には、本当に驚きます。森田はトレーニング中、脳性麻痺の女の子を持つ、リハビリのために犬を迎え入れようとしているご家族にお会いし ました。森田は、「オアフの病院ではタッカーという先輩犬の活動を見させていただきましたが、その日訪れた子どもたちの嬉しそうな笑顔が忘れられません。 そしてその子どもの笑顔を見て、3組中2組の家族が涙を流していました。私もその姿を見て、心が熱くなりました。」と言います。

ベイリーは確実に、静岡県立こども病院で子どもたちとスタッフの心をつかんでいます。それは、一夜で起こったことではありません。ベイリーはこのよ うな施設用のセラピードッグとして、子犬の時に選ばれました。トレーニング中、HCIのプレジデントのモーさんが、ベイリーが60種類の命令に従うよう躾 けることに加えて、ストレスの多い小児病院でフルで働くのに不可欠な、親しみやすい、温和な性格も請け合ってくれました。キム曰く、「ベイリーは、大きな 愛らしいマシュマロのようです。何があってもびくともしません。それに、自然に人々のムードや感情と調和出来ます。彼が子どもたちといるのをみていると、 それが分かります。ベイリーは本能的に誰がどれくらい何を必要としているか察知できます。60種類の命令には、「訪問する」、「寄り添う」(頭を子どもの 膝や胸におく)などがあり、「おすわり」等の20種類くらいの日本語の命令も理解することができます。

現在、そのように徹底した子犬のトレーニングプログラムは、日本にはありません。それで、キムは海外でこの仕事に適切な犬を探さなくてはなりません でした。「私達は、HCIと関わることができて、とても感謝しています。HCIは、完全にプロフェッショナルで、私達が必要とする犬の訓練においては、経 験豊富です!私は、ベイリーをアメリカから連れてきたのは正しい選択だと確信しています。成犬では、彼が子犬の時から受けてきたこのような選別過程と集中 訓練に耐えられないと思います。それにまず、このような総合的な訓練システムが、まだ日本で開発されていません。」とキムは語ります。

森田とキムは、11月に2週間ハワイ・ケーナインズ・フォー・インディペンデンス(HCI)の施設で、ベイリーの扱い方を学びました。 マウイニュースの記事 を ご覧下さい。森田とベイリーが、第一面で紹介されています。森田は、「マウイにあるHCIというトレーニングセンターでベイリー(セラピードッグ)は育 ち、先月私もそこでトレーニングを受けました。ここは数々の優秀なサービスドッグを送り出してきたセンターです。このようなトレーニングセンターは日本に はまだなく、私はここで訓練を受けることができたことを本当に光栄に思います。」と言います。訓練プログラムは、念入りです。キムは、このように報告しま す。「犬の心理学、生理学、哲学の教えを極めていて、実技訓練が毎日、9時-5時で行われます。厳しい訓練で筆記テストが、毎日あり、最終筆記テストと実 技テストもあります。ハンドラーとしてのスキルを身につけると同時に、森田がベイリーと共に実際に練習出来るように、キムと森田は、数々の病院、介護施設 を訪れました。」

12月初めにベイリーを日本に連れてきた後、HCIのベイリーのトレーナーの1人、エリス・マクドナルドが、静岡県立こども病院で子どもたちと医療 スタッフへの紹介に1週間、立ち合いました。ブラジル出身のエリスは、「静岡県立こども病院での経験は、決して忘れません。全員が一生懸命で、その努力が 実っています。 ベイリーが病院にもたらした変化を、実際に目の当たりにしました。私が病院で経験したことは、ベイリーは適所にいると再確認出来ました。」と感想を述べています。エリスの全てのコメントと記事は、 こちら

ベイリーが日本に来ることが出来たのは、2年間の準備と交渉の結果です!そして、もちろん、寛大なタイラー基金サポーターとスポンサーの皆様のご支 援のお陰です。森田は、「私たちの活動はこれから始まります。きっと今後、多くの素晴らしいことが起こるでしょう。このような活動をできることを心から光 栄に思います。子どもたちそしてご家族がハッピーになれるよう、頑張っていきます。応援よろしくお願いします。」そして、キムがこう加えます。「このプロ グラムが、日本における小児病院のサポートシステムの基盤を変えていく可能性を秘めていると信じています。皆様、本当に有難うございました。そしてベイ リーより、良いお年を!」

キム・フォーサイスは、タイラー基金の理事です。森田優子は、タイラー基金の犬のハンドラーです。鈴木美奈子は、タイラー基金のプログラム・コーディネーターです。

エリス・マクドナルド

私 は、静岡県立こども病院で、医師、看護師、ご両親、子どもたちの皆がベイリーを迎えて幸せそうな姿に感激して帰ってきました。毎日、ベイリーが、子どもた ちやご家族、医療スタッフや医師達に大きな変化をもたらしたのを見ました。人々が「ベイリーはきっと心の支えになる」、「ベイリーという私達を愛してくれ る犬がいるから、働きがいがある」と話しているのも、聞きました。私は、何度も医師や看護師から、ベイリーが子どもたちに与えるプラスの効果と、子どもた ちとそのご家族への即効性のある効果についてコメントしているのを耳にしました。

病院に行く度に子どもたちそしてご家族の心をつかんだ優子とベイリーを見るのはとても素晴らしいことでした。ベイリーが病棟を訪問するということを聞きつけた人たちの興奮した声が何度も聞こえました。

ベイリーが子どもたちを笑顔に、そして笑わせ、またご両親が私たちの訪問に涙している姿を見た時はとても感動しました。ある医師からはベイ リーと写真を撮った子どもがその写真を手放そうとしないという話を聞きました。そしてベイリーに会った1日半後もまだお父さんが撮ってくれたそのベイリー との写真を手に持っていました。

私が静岡県立こども病院で今回経験したことは決して忘れられないものとなりました。皆さんの多大なる努力と働いている姿を実際に見ること以上に充実 したものはありません。ベイリーが病院で成し遂げた、たくさんのプラスの結果、変化によってこのプログラムの素晴らしさが実際に証明されました。

また、病院での経験でここがベイリーの所属する場所であるということを再認識できました。優子と医師、看護師の皆さんと共にベイリーは多くの良い癒しと喜びを静岡県立こども病院の皆さんに与えてくれることを私は願っています。

タイラー基金の皆さん、本当にありがとうございました!

エリス・マクドナルドはハワイ・ケーナイン・フォー・インディペンデンスのドッグトレーナーです

2009年9月29日に有名なF1レースドライバーの 中嶋一貴 選手が ロイヤルバンク・オブ・スコットランドジャパン チャ リティイベントの一環として、シャイン・オン!ハウスを訪問してくださいました。5人の外来の子どもたちを含んだ10人以上のご家族が手作りのレースカー 作りをする”自主企画”プログラムに参加、子どもたちは中嶋選手からクマのぬいぐるみをプレゼントしていただき、中嶋選手と楽しい時間を過ごしました!

そ して同日の夜にはロイヤルバンク・オブ・スコットランドジャパン主催のカクテルパーティでは、小児がんの子どもたちが直面している問題などに対する認識を 参加者の皆さんに広めていただいただけでなく、寄付金も集めてくださいました。タイラー基金はロイヤルバンク・オブ・スコットランドジャパン様からの寄 付、サポートに感謝いたします。ありがとうございます!

写真提供 ロイヤルバンク・オブ・スコットランドジャパン

シャイン・オン!工作教室 ~くるまを作ろう~
植山こずえ

シャイン・オン!ハウスでは、クッキングや工作教室など、色々なイベントを行っています。 今回は、9月29日に行った、工作教室の様子をご紹介します。 この日の工作教室には、4名のお友だちとそのご家族、 そして、F1ドライバーの中嶋一貴選手もハウスに遊びにきてくれて、一緒に参加してくれました。 みんなは、ストローに段ボールを巻いてタイヤを作ったり、牛乳パックに、好きな色の画用紙を貼って、そこに絵を描いたり、飾りをつけたりして、オリジナルの車を作りました。 中嶋選手の作った車のタイヤは、レーシングカーみたいに、前と後ろの大きさが違って、 『こうすると速く走れて、カーブも速く曲がれるんだよ』とみんなに教えてくれました。 車以外にも、中嶋選手にプレゼントする、応援ミサンガを作ったり、中嶋選手とおしゃべりをしたりと、それぞれに素敵な時間を過ごしました。 参加してくれたみなさん、中嶋一貴選手、ありがとうございました。

植山こずえはタイラー基金の保育士です。

昔話の ジンジャーブレッド・マンの話 を覚えていますか? “走って、出来るだけ早く走って。僕はジンジャーブレッド・マンだからつかまらないよ!”では今年どれだけ早く走れるか、そして一緒に、どれだけタイラー基金への寄付が集められるか、やってみましょう。 シャイン・オン!マラソンチャレンジ に参加してチャリティのために走りましょう。マラソンチャレンジの目的はシンプルなものです。東京シャイン・オン!マラソン・チャレンジ2010で1,000万円の寄付を集めます!すべての寄付金はタイラー基金が運営する シャイン・オン!ハウス に 活用されます。去年はただの夢であったシャイン・オン!ハウスが、今年4月にオープンし、入院中の子どもたちのごきょうだいの為の保育施設、および外出や 外泊を許可された子どもたちとその家族のリラクゼーション施設、緊急時や長期入院の子どもたちのご家族が安心して過ごすことができる総合施設であり、現在 は週1、2回、子どもたちとそのご家族のためのイベントも行われています。

将来のプログラムや週末に施設を使用できるようにすることなどを熱望しています。皆さんのサポートで夢が現実になります!

あなたも、あなたの家族も友達も、誰もがこの重要な目的の達成に必要です。 東京シャイン・オン!マラソン・チャレンジに登録済みのランナーの方にお願いをしています。シャイン・オン!マラソンへの登録は こちら 。登録が完了しますと、タイラー基金ホームページ上にご家族やお友達、その他のサポーターの方が寄付登録が出来る、各ランナーもしくはチームのパーソナルページを作成いたします。

スターボランティア ダンカン・マッキンタイア

ダンカン・マッキンタイア は、カナダとイギリスとの二重国籍を持ち、日本での勤務期間中の何年かフランスに勉強のために滞在、そして日本滞在歴は23年にもなります!今月の スターボランティア は 台本制作、コピーライティング、多言語対応ビデオやウェブ制作をメインとした、サイ株式会社を経営しています。”私はラッキーなことに仕事をとことん楽し むことができていて、空き時間のほとんどは、どうやってもっと楽しく仕事をするかということを考えています” とダンカンは言います。私の辛抱強く、しかしおとなしさには欠けている妻のリエは、開いたままのマックブック・エアー越しの私との会話にもう慣れていま す。 キム・フォーサイス は”タイラー基金のために時間を割いてボランティアしてくれることにとても感謝しています。そ して私たちのイベントにプロ意識でいつも望んでくれます。ビデオ制作だけでなく、彼の見識そしてプロジェクトマネージメント力はイベントチームにはとても 不可欠なのです。ボランティアの人たちがプロジェクトを完成させるために制作、撮影、編集にどれだけの時間を費やしてくれているか計りかねます”と言いま す。

ダンカンは友達であるレイチェル・ウォルツァを通じてタイラー基金の活動を知りました。そして彼女が監督した、2008年タイラー基金の秋の募金 キャンペーンイベントでのショー、ミステリー・アラカルテでのオーディオと映像、そしてイベント後の基金普及のためのビデオ制作すべてをプロデュースして くれました。

“イベントをサポートしたいという気持ちを起こさせるのは、疲れを知らないショーに関わるすべての方の努力がとてつもなく感激するものであること、キムと マークのたくさんの友達と関わりあうことの参加意義、この良い機会を通じて素晴らしい時間を他のクリエイティブな人たちと共有すること”です、とダンカン は言います

ダンカンについてもっと読みたい方は こちら 。

タイラー基金の秋の募金キャンペーンは、ヒルトン東京の素敵な会場で行われました。ヒルトン東京のサポートは会場提供だけではありません! マーク・フェリス は こう話します。”ヒルトン東京は長年に渡って多大なサポートをしてくれています。 ヒルトン東京は、ミステリー・アラカルテでの素晴らしいホストだけでなく、多くのリクエストにも快く対応してくれました。私たちの一つのテーマは食事だっ たのですが、ヒルトン東京のトップシェフたちと有名シェフによって並外れた素晴らしい料理を提供してくださいました。”高層ビルが立ち並ぶ新宿、新宿公園 を望む、建築的に興味深いS字型のデザイン が自慢です。38階建て、東京のビジネス街中心でもあり、エンターテイメントの街、新宿にある高級ホテル(815客室)ヒルトン東京は、宿泊からレクリ エーション、最高級またはカジュアルなレストラン、もちろん宴会場まで、様々なニーズに応えます!マーケティング コミュニケーションズの五戸若茂子さんは、ヒルトン東京の客室についてこう話します。”ウエスタンデザインの部屋には、日本のユニークな趣向が取り入れら れています。例えば、障子や浴衣、部屋履きなどです。”国際電話が直接かけられる電話、スピードインターネットアクセスがあり、英語のチャンネルと多言語 放送付きの大きなフラットスクリーンのLCTテレビが完備されているヒルトン東京の部屋は、まるで贅沢な自分の自宅部屋にいるように感じさせてくれます。

ヒルトン東京は、あなたの頭を休ませてくれるだけでなく、素晴らしいコミュニティパートナーです!”ヒルトン東京は3年間に渡ってタイラー 基金をサポートしています。企業として助けが必要な人たちをサポートすること、国内外問わず多くのチャリティイベントや団体を積極的にサポートする責任が あります。私たちはタイラー基金をサポートすることの価値、そして共に活動できることを誇りに思います” と五戸さんはおっしゃっています。

ヒルトン東京とタイラー基金についてもっと読みたい方は こちら 。

日本のインターナショナルスクールガイド: キャロライン・ポバーによるこの本は、子どもたちのニーズに合った学校を探しているご両親にぴったりの素晴らしい本です!オンラインでこの本を買う時にタイラー基金と言っていただければ、一部が募金としてタイラー基金に寄付されます。
ミックレイオートリーシングアンドセールス はタイラー基金サポーターの車にサービスをすると、その一部を寄付します。自分の車のケアと子どもたちのケアを同時にしてみませんか?
テレサの英語でクッキング: 3つの違った料理方法で、6つのおいしい料理を学びながら、英語のスピーキングを学べる本です。売り上げの一部はタイラー基金に寄付されます。

もっと知りたい方はロゴをクリック!

がんとの闘いを少しでも楽に、そしてより輝く未来のための
ご支援をありがとうございます。
私たちはシャイン・オン!キッズの笑顔が大好きです。
また次回をお楽しみに。

キム・フォーサイス ( kim@sokids.org )
マーク・フェリス ( mark@sokids.org )

中溝涼さん、アキヒロ・クボタさん、山田真弓さん、植山こずえさん、小寺真理子さん、鈴木美奈子さん、鮓谷可世子さん、デブ・ウィニッグさんにニュースレター発行準備について感謝します。

タイラー基金についてもっと知りたい方はこちらをクリックしてください。 www.sokids.org