2010年3月5日

ベイリーがいたから楽しかったよ。

森田優子

「あ りがとう。ベイリーがいたから楽しかったよ。ずっと忘れないからね。」とベイリーを抱きしめてつぶやく子がいました。ふとその子の顔を見ると涙を流してい ました。その子は何ヶ月間も入院し、手術を乗り越え、その日ようやく退院を迎えた子でした。長い入院生活の中でつらい事や不安をベイリーと一緒に乗り越え てきたのでしょう。一緒に頑張ってきた仲間と別れる寂しさが涙となったのだと思います。

ベイリーは、子ども達にとって、ただ「可愛い」だけの存在ではないのです。手術を控え、ベイリーにペンダントを作ってくれた子 もいます。「明日頑張るからね。」と言ってベイリーの首に可愛い手作りペンダントをかけてくれました。そのペンダントに、不安や恐怖を込めてベイリーに託 すことで恐怖心がやわらぎ、勇気が湧いてくるのでしょう。このような子どもたちの様子を見ていると、子ども達にとってベイリーは本当に「大事な仲間」なの だなぁと感じます。

どんな人間にもできない、ベイリーにしかできない素晴らしい仕事をしているベイリーを心から誇りに思い、毎日頑張っている子ども達を訪問しています。