2010年7月6日

みんなのてんらんかい

斎藤香織

6月14日に、10階で子どもたちによって開催された自主企画「みんなのてんらんかい」。病棟の食堂を借りて、小さな芸術家たちがこの日のために準備した各自の作品を展示しました。事前に子どもたちはかわいらしい招待状を作り、医師や看護師、そよ風分教室の先生、家族や友達などに配りました。その甲斐あっ て、当日は沢山の人が仕事の合間を縫って、展覧会に足を運んでくれました!

子どもたちの作品は本当に様々です。粘土で作ったお菓子のモチーフ、友達の似顔絵、アクアビーズで作ったくまやうさぎ、紙で組み立てた恐竜や魚、手作りこま、折り紙の切り絵。みんなは自分の作品に題名を付け、作品の見てもらいたい点、頑張った点、難しかった点などをそれぞれ画用紙に書き、作品と一緒に展示しました。そしてみんなは、それを読みつつ作品を楽しみ、一人一人に感想やメッセージを、カラフルな星の紙に書きました。

もちろん、おとなだけでなく、子どもたち同士でもお互いに書きあいます。「○○ちゃんは絵がすごく上手なんだね!」など、友達の新しい一面を発見することもあったようです。後日、メッセージの書かれた星の紙を画用紙にまとめ、子どもたちに渡したところ、大喜びでした。

みんながそれぞれ目標を持って作品を作り、自分の頑張りを言葉にし、フィードバックをもらうという機会は、素敵な自己表現と交流の経験になりました!

齋藤香織は国立成育医療研究センターの
シャイン・オン!カウンセリング&サポートプログラムの臨床心理士です