2010年10月20日

ベイリーが女の子を笑わせた

シャイン・オン!セラピードッグ・プログラム ハンドラーの森田優子からのレポート

シャイン・オン!セラピードッグ・プログラムのベイリーとハンドラーの森田優子
シャイン・オン!セラピードッグ・プログラムのベイリーとハンドラーの森田優子

今月はまた感動的な出会いがありました。PICU(小児集中治療室)を訪問した時のことです。予定していた子の訪問が終わり、帰ろうとすると、看護師から会って欲しい子がいると声をかけられました。

その子に私が話しかけても返答はなく、表情も変えず無反応なままでした。入院してから辛い事・痛い事ばかりされたため全く反応が無くなってしまったとのことです。

ところが、ベイリーが顔を出すと自分から手を伸ばし、ベイリーに触れ、しかもベイリーにおやつをあげたいか尋ねると、頷いてくれました。スタッフは、「初めてこの子自身の意思を表した」と驚き、何人も集まってきました。

そして翌日には、「ベイリー。」「(手を)舐めて。」等と話しかけてくれることもしました。「初めて声を聞いた!」と感動しているスタッフもいました。これはどんな人間にもできない、ベイリーにしか無いパワーです。わたしはベイリーのことを心から誇りに思います。