2011年5月6日

子ども達の旅立ち

シャイン・オン!セラピードッグ・プログラム ハンドラーの森田優子からのレポート

シャイン・オン!セラピー・ドッグのベイリーについてのニュース

新学期が始まって1ヶ月が経ちましたが、3月末に、
院内学級の中学部の卒業式がありました。
この病院にいられるのは中学生までなので、みな、
違う病院や別の場所に旅立って行きます。
精神科病棟に入院していた子がほとんどです。
慢性的な病気や拒食症、不登校など、この院内学級で学んだ子たちは
様々な問題を抱えながら勉強してきた子たちです。
普通の中学校を卒業する子たちとはまた違った、深い思いが
あるのだと思います。

中学校の卒業式、大抵の子は校歌はあまり大きな声で歌いません。
でも、この子たちは歌も一生懸命練習し、少人数なのに本当に素晴らしい
合唱でした。
みんな号泣していました。
出席していた私も涙が溢れてきました。

ベイリーも卒業写真に一緒に写りました。
みんな、「ベイリー、ありがとうね。」と抱きしめて行きました。
みんな、長い間ベイリーのことを可愛がってくれた子たちです。
会えなくなるのは寂しいけど、いつか、この院内学級を卒業したことを
堂々と言える人生を歩んで行ってくれたら良いなぁと願っています。