シャイン・オン!東北の子どもたちサポート・プログラムで精力的に活動を続けている、タイラー基金の「ニコニコ大使」、ガイタノ・ガイ・トタロからのレポートです。
一度訪問して終わりにしてしまわずに、同じ場所を再び訪問するということは、この「ニコニコ大使」の活動において重要なポイントの一つです。以前に訪問したところに戻ると、遠くからでも自分を見つけた子どもたちがおおはしゃぎして、一斉に「ガイさーん!」と叫んでくれます。耳に快いこの声には、どんな素晴らしい音楽もかないません。
最初の訪問は、まず子どもたち、先生方、支援スタッフと信頼関係や絆を築くためのもの。その後フォローアップの訪問をすることで、さらに相手を元気づけ、「自分たちのことを気にかけてくれている人がいる」ことを再認識してもらうことができるのです。そうして、癒しと回復の過程に欠かすことのできない「希望」が育まれます。再び訪問してあげなければ、私たちが打ち消そうと努めている子どもたちの喪失感を、かえって深めてしまう状況となりかねません。
どこに行っても「お帰りなさい」と歓迎してくれることからも、この「ニコニコ大使」プログラムが良い効果を生んでいることを実感しています。