2010年3月18日

タイラー基金CNS奨学生 横井淳さん

CNS奨学生横井淳

千葉大学大学院看護学研究科の横井です。平成22年3月をもちまして無事修了することができました。修士課程の2年間は、想像以上にハード だったというのが正直な感想です。ただ、タイラー基金より奨学金をいただいたことで金銭面での負担が大幅に軽減し、学業に打ち込む環境を整えることがで き、充実した2年間を過ごすことができました。学びの一部をここにご報告させていただきます。

CNSコースの主たるCNS実習では、実際に日本の臨床でご活躍されている3名の専門看護師に同行させていただき、CNSの役 割であるダイレクトケア、コンサルテーション、コラボレーション、倫理調整、教育、研究について学ぶことができました。また、アメリカはUCLA大学で2 週間にわたる現地実習があり、CNSやNP(修士レベルで診断・処方などができる上級看護師資格の一つ)など高度看護実践者に同行させていただき、その役 割や病院のシステムの日米間の相違を比較し、知見を深めることができ、とても有意義な実習を送ることができました。今までは「子ども中心」に看護を考えて いたところがありましたが、そうではなく、「子どもと家族を中心」に看護を展開していかなければならないことに気づかされました。そして、子どもと家族に 質の高い看護サービスを提供するためには、看護師の能力の向上はもちろんのこと、医師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカーなど他職種との連携・強化がと ても重要なことであることを学びました。そのためには、CNSといった高度看護実践者が臨床現場には不可欠であると感じました。

4月からは、静岡県立こども病院に勤務することになりました。修士課程の2年間で学んだ知識や技術を生かし、より良い環境で子 どもや家族が過ごすことができるように看護の質の向上に努めていくとともに、CNSの資格習得に向けてより一層努力していきたいと思います。本当にありが とうございました。

横井淳は2009年タイラー基金の専門看護師奨学生です